人体・脳・臓器から細胞・生体高分子まで対象とする生物学やバイオテクノロジー、情報システム構築の知識・技術を学び、バイオ分野への工学的応用を指向し、情報システムや実験システムを構築できる人材を育成します。将来、ライフサイエンス・医歯薬・食品・化学・環境分野のメーカー、分析・計測器メーカーで、研究・開発システムをデザインする技術者として活躍が期待されます。
キーワード
生命・生物工学、化学、生化学、分子生物学、酵素工学、遺伝子工学、ケモインフォマティクス、生体計測、ケミカルバイオロジー
養成する技術者像
化学分野を含むバイオ分野への工学的応用を指向しシステムを構築できる技術者
近年、大量な塩基配列を短時間で決定する機器が開発され、比較的容易にゲノム配列を決定できる時代に突入しました。それと並行して、RNAの発現領域を網羅的に同定する解析方法、DNAの修飾プロファイルを網羅的に同定する解析方法、さらには、質量分析機を利用したタンパク質を網羅的に同定する方法および代謝産物を網羅的に同定する方法が確立しつつあります。今後は、これらのビッグデータを解析する情報解析技術の必要性が高くなります。そこで、形質や形態を見やすい植物を利用して、網羅的に獲得された大量データを効率的に利用し、様々な機能に関係する遺伝子を情報解析から推定する方法の確立を行っています。さらには、推定された遺伝子機能を実験で実証する研究も行っています。